だめねこ飼育日誌 By suteneko
リネ2関連で検索して来たかたはこっちのwikiのほうがいいかも // プロフィール


2002-12-06 (Fri)

Mai:lishあれこれ、その1 [16:50] [17:50追記] [18:10修正]

この文章は昨日の22時頃書いて、一晩寝かせて修正したものです。ツッコミでもメールでも電話でもかまいませんので、ご意見ご感想聞かせていただけると嬉しいです。

昨日の日記Mai:lishについて書いたところ、ある人からメールにて意見をいただきました。私も別にあんま考えがあって書いたことじゃないんですが、おもしろそうなのでちょっと意見を。問題提起だけして解決策は示しません。それはもちろんお店の人のやることですし、相談されてるならともかく、おせっかいで私が言うことじゃありませんから。

これを書くのに参考にしたサイト、メイド喫茶の作り方。この本、すごく欲しいです。冬コミで打ってないかなぁ…

さて、このお店の焦点って何でしょう。別の言い方をすると、狙ってる客層ってどんな層なんしょうか?

お店を作るにあたっては基本になるような事項ですが、この点すら、T-ZONE側(オーナー側)と店舗WRさんで意識が違う気がするんです。店長の意見は聞いたことないのでわかりません。

お店の商圏ですが、300m程度と考えます。ゆっくり歩いて分速60mくらい、この速度で5分程度のところです。繁華街の中にあるわけではないですから、それ以上離れている場所からは、ふらっと立ち寄る一見さんが来る確率は低そうに思えます。300m以内に大きな学校とかがある場所ではないですから、質全的に学生はターゲットから外れます。とすれば、ターゲットはこんな感じでしょうか。

  • そのへんのショップとか会社で勤める人
  • 広告とかを見て来た層。いわゆるおたく・マニア
    • かめこさん
    • アニメファン
    • えろげファン
    • PCファン

実際に聞いたところでは、声優ファンが多いみたいですね。

さて、この中でどこの層を狙うかという点ですが、以前T-ZONEのプレスリリースにあったところによると、ヲタが来るのは当然として、その上でセールスマンやOLが商談にも使える場所にしたいとか言っていましたよね(当時は店名変更前でMary'sという店名/キャッシュ)。両方に来て欲しい。二兎追うものは何とかやら。最近はT-ZONE側の人の意見って何も聞こえてきませんが、そーゆーことは言ってないんでしょうか?

そして、店舗スタッフの意見です。「このお店に来てる人なんてどーせヲタじゃないですか。」 これ、あるWRから実際に聞いた台詞です。もちろんこの人はヲタを軽蔑して言ったわけじゃなくって、実際そのあとに「自分もヲタだし」みたいな内容が続いていました。問題はそこじゃないんです。オーナー側と実務側で意見がぜんぜん違うというところ。意思統一できていません。

まず、どんなお店を作りたいのか、どんな客層が相手なのか、そのへんのことを詰めないまんま、何となくお店がオープンしちゃって、とりあえず固定客がついて、とりあえず運営できているという感じを受けます。まずは意識のすりあわせから始めないと、何をするにしてもすれ違っちゃう気がしますね。

[17:50追記] 商圏について「違うのでは?」という意見をいただきました。ここで使った商圏という言葉では、「話題になっているから」という理由で、地域の名所みたいな感覚で来る人は含めずに考えた数値です。

Mai:lishあれこれ、その2 [16:50]

さて、メイド喫茶の作り方から引用です。

お店に来る客は大まかに分けて「固定客」「フリ客(一見客)」の二つに分けられるが、喫茶店の場合、「フリ客」が多いと店の雰囲気はどこか落ち着かないモノになってしまうもの。喫茶店は雰囲気を売る店なので「固定客」重視でいきたい。「フリ客」を排除する為に、あえてちょっと辺鄙な場所に開店するのも手である。

確かに辺鄙…ってのはおいといて。

固定客になっている人でも最初は誰でも一見さんです。最初から固定客だった人なんていません。なんらかのきっかけでお店が気に入ったり、特定のWRさんが気に入ったりして、そして固定客になるわけですね。ですから、固定客重視としても、決して一見さんはどうでもいい、一見さんには冷たくて良いというわけにはならないわけです。将来の固定客になってくれるかもしれない人なんです。大事です。

そして、固定客重視のお店作りするなら、一見さんを一見さんで終わらせず、固定客になってもらうようなものが必要なわけです。

ところがお店に行くと一見さんを重視しているようには見えないわけです。WRさんと特定のお客さんが親しく話をしていて、一見さんにとっては入っていけないという疎外感みたいなものを与えちゃっているかもしれません。

私はいままでスタンプカード38ポイントたまっていますからそれなりに固定客なんですが、2週間ぶりに行ったときに疎外感を味わいました。このへんは11/29の日記で愚痴ったところなのですが、具体的にはあるWRの態度でして、特定の客には自分から話し掛けていくのに、私に対してはふつうのWRとしての態度しかとられなかったという、些細な点なんです。たしかに2週間ぶりで行ったので共通の話題は多くないかもしれませんが、挨拶くらいしてくれたっていいじゃないですか。2週間前には普通に話してたのに、今日は何もなしですよ。特に嫌われるようなことしたわけじゃないんはずなんですが(そもそも会ってすら居ないし)。顔もばっちり覚えられているはずなんです。なのに疎外感味わっちゃいましたし、気分悪かったです。もうこいつは特定の客とだけしか付き合う気がないんだろうな、と。(客もWRも名前は出しません。名前が想像ついても言わないこと)

コスプレイヤーの世界では、特定の人と親しいというのは普通のこと、らしいんですが、それでも挨拶くらいするじゃないですか。もう私は排除されているんだな、と感じて、不機嫌とおりこして悲しかったです。もう行きたくないとまで思いました。

ちょっと見ていたところ、他のお客さんにとっても態度は同じようなものでした。ある特定の人とのみ仲良く話して、他とは全く話さず。私だけが嫌われているというわけではないみたいです。でもこの態度では、何だこいつは、何だこの店は、ということになりかねません。

すると、一見さんが常連にならず、常連が増えない、知り合いが増えないから特定の人とさらに仲がよくなる、という悪循環うまれるような気がします。

WRと客とで親しくなるなとは言いません。もしかしたら私が嫌われているだけかもしれません。でも、挨拶くらいは礼儀じゃないですか。挨拶すらないのでは、差をつけすぎです。親しくしてもらえないグループの人は気分悪くなっちゃいます。見えないとこでやってください (店の外で会うことがあったら、ですが ;p

実際、お店の状況を見ていると、固定客が多い気がします。水曜のイベントディを除くと、お店の中には店員と固定客だけで知らない顔が無いという時間帯も、けっこうあると聞きました。そして特定の客と店員さんと仲良く話しているわけです。この状態が、上で述べたようなことと関係あるかどうかはわかりませんが。

余談ですが、固定客の目的って食事とか飲み物じゃなくて、WRさんですよね。一見さんもそうかもしれませんが、固定客のほうが席に居る時間が長そう、時間制限ぎりぎりまで居そうです。そうすると客単価的には嬉しくないですね…

Mai:lishあれこれ、その3 [16:50]

その1で、ある人からメールで意見をもらったと書きましたが、その中にこんなくだりがありました。(メールの引用は「名前出さない」という条件付で許可済)

タイトーの社長さんが以前言っていたことなんですが。

「アミューズメントはある日突然、人々から見向きもされなくなる。その瞬間が怖い。」


これは直接的にはアタリ・ショックの事を言っているのですが、
いまでも通用する業界人の金言だと思います。

アミューズメント、娯楽って、常に何かを提供し続けなきゃならないんですよね。そうじゃないと見向きもされなくなる。他のものでよいものがあるならば他にいっちゃう。人が持っているお金は有限ですし、不況のときなんて、生活必需品じゃない娯楽の部分は真っ先に切り捨てられますから。

この現象って実際にMai:lishでも起こっているでしょう。最初は平日5時以降のコスプレタイムだけでもエンタテインメントになったけれど、今はそうなんなくなってしまっていて、固定客が多い状態になっていると聞きます。水曜のイベントDayには一見さんがたくさん来ていると言いますが、これもどんどん新しいネタを提供し続けなければならないでしょう。エンタテインメントというのはそういう物です。

そこで、常に新しいネタを提供していくか、ネタが無くても来てくれる固定客を増やすか、というところが、エンタテインメントな店か飲食店か、というところの分岐点じゃないでしょうか。

エンタテインメントに行くならば、もっとマニアックになるか、もっと過激になるか。常に刺激を与え続けなきゃなりません。これに関しては「がんばれ」としか言いようがありません。

水曜のイベントディは忙しすぎて客とゆっくり話すこともできない、なんて意見もあります。自分自身に関して言うと、水曜はWRと話す時間すら無いので行かなくなって久しいです。最近はどうなんでしょうか。水曜に来る客はエンタテインメントを求めて来ています。こういう客に水曜以外にも来てもらうためには、水曜以外ではエンタテインメントな要素が減りますから、エンタテインメント以外の魅力に気づかせることが必要なんです。例えば今日はWRとゆっくり話せなかったけど水曜以外ならゆっくり話せそうだから平日行ってみようか、という具合に。水曜に来ている客に「きっかけ」を与えることはできているのでしょうか?

飲食店として勝負できるならば、ということで、別のお店の例をあげます。日曜限定でコスプレ居酒屋やっている「蔵・太平山」というお店があります。平日はごく普通の飲み屋です。このお店、味が普通のお店よりちょっと上ということもあり、(お値段もちょっと上だけど) 日曜にエンタテインメント目当てで来た客を平日の固定客とすることに成功しています。平日にも居るWRさん目当てという人もいますが、雰囲気とか、味とか、そういうもので固定客になっている人も多いです。私はこちらのほうでも常連やっているんですが、味とか雰囲気とか気に入るところが多いです。何が違うんでしょうか。

今のMai:lishは、エンタテインメントの方向性に、したくてなった、というのではなくて、なんとなくなっちゃっている、という状態に見えます。その1のところでも書きましたが、どんなお店にしたいのかがはっきり方向付けできていない気がしています。

もちろん今後、Mai:lishをどう方向付けするのかは、もちろんお店次第、店員さんとかオーナー次第です。御発展をお祈りしています。

本日のツッコミ

_ にゃんこ [ツッコミ1件消去しました。他人の誹謗中傷はおやめください。やるなら自分でホームページでも立ち上げてそこでやって〜 ] (2002-12-6 (Fri) 18:21)

_ でんでん [うーん、アイデアがあってもそれを膨らまして欲しいものですよね…。何かめいりは一回行ったけど文化祭等の出し物ってイメージが未だにぬぐえない感があって私は引き気味だし…。その辺も上のねこさんの言いたいことに結ばれるのかもしれませんね ] (2002-12-6 (Fri) 18:49)

_ okubo [サービス業は、いろいろ頭は使うよね。…商売に限らないけど、最初の価値を作り出した後に、その次のフェーズを作り出すのがけっこう難しいわけで…。 ] (2002-12-6 (Fri) 18:56)

_ でんでん [サービス業でも何でも、「相手が何を望むか」「相手がどうすれば幸せになれるか」「相手がどうすれば嫌になるか」を考えて作れなきゃ駄目なんですよね。その辺のコンセプトがしっかり出来ているのか、また徹底されているのかってわかんないですよね。それに客の望みを反映するには最初に出来たものを反映させなくちゃ駄目なので、難しいけどやらなきゃ駄目ですよね。 ] (2002-12-6 (Fri) 19:19)

_ じぇい [そうとらえられたんならごめんね。 ] (2002-12-6 (Fri) 19:22)

_ みわ [はぁ。大変なんすね。そーすると、蔵は成功したということでしょうか。ヲレみたいな人間でも常連になってしまったし。 ] (2002-12-6 (Fri) 19:33)

_ でんでん [蔵はコンセプトが「居酒屋経営」というのがあり、そのウエイトレスさんの服装をにぎやかにしただけなので、「居酒屋」で満足する人、「服装」で満足する人、両方で満足する人を考えて計画できたと言えるでしょう。それを考えるとめいりっしゅはどうか…となるわけで、そのへんは皆さんが感じられたとおりかもしれませんね ] (2002-12-9 (Mon) 14:4)